近年、大きな注目を集めているペロブスカイト太陽電池。その高い発電効率と製造コスト低減の可能性から、次世代太陽電池として世界的に研究が進められています。

 本セミナーでは、実用化に向けた研究開発の最前線をご紹介します。性能を高めるための材料設計や新規導電性材料の導入によるデバイス開発、長期利用において課題となる耐久性や劣化メカニズムの解明、さらには量産化を見据えた自動作製システムの取り組みまで、基礎研究から応用・実装に至る幅広いテーマを網羅します。

 研究者・技術者の皆様にとって、最新技術を理解し、今後の研究戦略や応用展開を考えるうえで大いに参考となる内容です。最前線の知見に触れられる貴重な機会に、ぜひご参加ください。


開催日時

2025年12月3日(水)13:00~16:30(聴講者入室:12:45~)

特典

月刊Optronics 2025年6月号『実用化に迫るペロブスカイト太陽電池(PDF版)』を進呈
12月2日(火)に送信しますZOOM招待メール内にダウンロードアドレスを記載いたします。

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

講演時間に質疑応答5分程度を含みます。講演は5~10分前後することがあります。

13:00~13:50

ペロブスカイト太陽電池の埋もれた界面における
バンド曲がりと素子性能との相関

筑波大学
丸本 一弘 氏

 ペロブスカイト太陽電池の高性能化を効率良く行うためには、太陽電池の性能低下の原因を解明することが不可欠である。しかし、従来の手法はマクロな視点から実施することが主であり、ミクロな視点からの情報を得ることが出来ない限界があった。
 この問題を解決するため、分子レベルで材料評価を行える高感度・高精度な手法である電子スピン共鳴 (ESR) をペロブスカイト太陽電池に適用し、埋もれた界面での電荷移動をESRで直接観測し、デバイス性能が向上する原因を解明した。この手法の特徴は、太陽電池内部の欠陥状態を非破壊・非接触に素子動作中(オペランド状態)でも測定できる点である。
 これにより、従来手法では得られないミクロな視点での情報が得られ、研究開発を格段に効率化して高性能化を行える。本講座では、主にスズペロブスカイト太陽電池の研究例を紹介し、その他の有機デバイスの開発に有用な点も解説する。

13:50~14:40

フラーレン誘導体、カーボンナノチューブを活用した
ペロブスカイト太陽電池

名古屋大学 大学院
松尾 豊 氏

 フラーレン誘導体およびカーボンナノチューブ(CNT)は、高い電子輸送性や導電性、化学的安定性を有し、次世代太陽電池における有望な材料です。本講演では、フラーレン誘導体を電子輸送層や界面修飾材として応用し、ペロブスカイト層の界面安定化や高効率化を実現した事例を紹介します。
 さらに、透明電極材料としての単層CNT薄膜の高導電化やn型化により、フレキシブルかつ金属電極やITO電極を用いないペロブスカイト太陽電池を実現する研究成果について議論します。これら低次元ナノカーボン材料を活用し、持続可能で耐久性の高い光電変換デバイスの開発に向けた新たな展開を示します。

14:40~14:50

休憩

14:50~15:40

ペロブスカイト太陽電池における複合要因による劣化過程

桐蔭横浜大学
池上 和志 氏

 ペロブスカイト太陽電池は、各地での実証試験が進む一方で、実用化に向けた新たな課題も顕在化しています。なかでも材料選択と製造コストは、密接に関連する重要な課題です。本講演では、実験室および屋外での耐久性試験から得られた知見に基づき、ペロブスカイト太陽電池の劣化機構に関する研究成果を紹介します。
 さらに、その結果を踏まえ、実用化を目指した材料選択の指針について考察します。

15:40~16:30

ペロブスカイト太陽電池の自動作製システムの開発

産業技術総合研究所
山本 晃平 氏

 ペロブスカイト太陽電池の性能向上には、材料や製造条件の最適化が不可欠だが、性能のばらつきが大きく、評価には多数のセル作製が必要だった。特に、材料を一つ変更すると、それに応じて最適な作製条件も変化するため、効率的な条件探索が課題となっていた。そこで、セル作製を完全自動化する世界初の装置を開発した。基板電極の洗浄から電子輸送層、ペロブスカイト層、正孔輸送層の積層、裏面電極の蒸着、セルの分離までをすべて自動で行うことで、人為的なばらつきを排除し、安定した性能評価が可能となる。
 この装置により、さまざまな条件での試作と評価が迅速に行えるようになる。講演では本装置の開発背景から活用事例まで紹介する。


参加方法 他

参加方法 12月2日(火)にZOOM招待メールをお送りいたします。
入金の確認がとれている方のみ
接続テスト 12月3日(木)11:00~11:20
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、当日12:45になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 12月2日(火)に順次送信しますZOOM招待メール内に,講演資料のダウンロードURLを記述いたしますので,ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 33,000円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の16,500円(税込)にさせていただきます。
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となります。
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取り扱いございませんのでご了承ください。(銀行振込には対応しておりません)
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
<複数名でお申込みの場合> ※同時申込のみ適用となります。
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。

受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名:お申込み確認メール 「ペロブスカイト太陽電池セミナー」【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 料金お支払い確認メール 「ペロブスカイト太陽電池セミナー」【オプトロニクス社】
支払方法 各種クレジットカードのみ
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取扱いございませんのでご了承ください。 (銀行振込には対応しておりません)

<複数名でお申込みの場合>
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となりますので、個別でのお支払いはできません。


領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
領収書の発行は、申込代表者様宛のみとなります。個別の発行はできませんのでご了承ください。
申込・支払締切 12月2日(火)
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。
12月2日(火)までは受講料の50%、それ以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:山本、梅村
支払いに関するお問合せ 担当:光岡、伊藤
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

日本発のペロブスカイト太陽電池ー次なる技術の最前線 お申込フォーム