スマホやテレビ,デジカメなどわたしたちの身の回りには光学技術を取り入れた製品が数多くあります。しかもこれらのサイズは年々小さくなっており,ヘッドマウントディスプレー(HMD)への応用といったさらなる小型化には,これまでの古典的な光学素子だけでは限界があります。そこで,光の回折現象を利用して機能する,回折光学素子(DOE)が大きな注目を集めています。

DOEは,レンズやプリズムなどの「屈折光学素子」と同様の光の操作ができます。その製作には微細加工技術が必要ですが,その発展により,様々な応用が広がっています。今回の講演では,DOEの事例や期待されれる応用,HMDへの応用の実際,究極のデイスプレーと言われるホログラフィックコンタクトレンズディスプレーやメタサーフェスによる光学系など,最新の展開も紹介します。

より薄く,小さく,軽い光学系を実現する,DOEの基礎と最新を知る本セミナーに是非ご参加ください。

開催日時

2023年12月19日(火)13:45~17:30(聴講者入室:13:30~)

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

講演時間に質疑応答5分程度を含みます。講演は5~10分前後することがあります。

13:45~13:50

オープニング

13:50~14:40

回折光学素子の様々な応用(概要)

(株)ニコン 鈴木 憲三郎 氏

現代社会の我々の周りには,デジタルカメラ,プロジェクター,スマートホン,スマートグラス等の多くの光学機器で溢れている。基本的には,レンズ,ミラー,プリズム等の従来からの古典的な光学素子が主として使われ,所望の仕様や性能を満たすように光学設計がなされ製造されており,世界中の多くのユーザーに愛され,使われている。しかし,最近ではこれらの古典的な光学素子に加えて,DOE(回折光学素子)を効果的に用い,更なる高仕様化,高性能化や小型化,軽量化等を達成した光学系,光学機器が得られている。
本講演ではDOE(回折光学素子)の開発史も概観し,その基礎的事項から始め,回折光学系の特徴の解説,DOEを効果的に応用した実際の各種光学系の事例と,それらを活用した民生用,産業用の光学機器の概要を述べる。さらには,最近のXR(MR,AR)機器やメタサーフェスを利用したメタレンズの話題,将来への期待等も併せて述べたい。

14:40~15:30

偏光レーザーバックライト及びホログラフィック光学系を用いた薄型軽量ヘッドマウントディスプレイ

(株)ジャパンディスプレイ 小村 真一 氏

ヴァーチャルリアリティ(VR)に用いるヘッドマウントディスプレイ(HMD)の薄型軽量化を目的に,ホログラフィック光学素子(Holographic Optical Element:HOE),レーザーバックライト液晶ディスプレイ及びパンケーキ光学系と呼ばれる偏光折り畳み光学系を組み合わせたHMDが提案されている.この薄型軽量HMDにはレーザー光源を用いることが必須である.我々は本方式の消費電力を低減するために偏光レーザーバックライト液晶ディスプレイを適用することを提案している.
本講演ではフィージビリティを確認するために試作した薄型軽量HMDのベンチトップ・プロトタイプについて紹介する.

15:30~15:40

休憩

15:40~16:30

ホログラフィックコンタクトレンズディスプレイの研究開発

東京農工大学 高木 康博 氏

コンタクトレンズディスプレイは、目の中に入れて使うことができる人体に非侵襲な形では最終形態のARディスプレイである。しかし、目の中のディスプレイは近すぎてピント合わせできないという問題がある。ホログラム技術を用いると、立体表示により目がピント合わせできる距離に映像を表示できる。また、位相型ホログラムを用いると、ホログラムが透明なためホログラムを通したシースルー表示が実現でき、コンタクトレンズに内蔵できる超薄型の構成が可能になる。
本講演では、コンタクトレンズディスプレイの研究開発動向、ホログラフィックコンタクトレンズディスプレイの原理と基礎実験、実用化の課題について説明する。

16:30~16:40

休憩

16:40~17:30

誘電体メタレンズの新展開:偏光制御から集積化光デバイスまで

東京農工大学 岩見 健太郎 氏

誘電体メタサーフェスは、高い透過率・回折効率を持ち、多様な波面制御を実現できることから期待されている。中でも、メタサーフェスをレンズに応用した“メタレンズ”は、斜入射特性が良好、偏光制御が可能などの従来レンズにない特性を実現できることなどから注目されており、イメージング・測距・構造化照明等に利用されている。本講演では、メタレンズ・メタサーフェスの最新の研究動向と、ホログラフィ・微小集積化光学素子等を含めた講演者らの最新の研究成果について報告する。

17:30~17:35

アンケート


参加方法 他

参加方法 12月18日(月)正午までにZOOM招待メールをお送りいたします。
入金の確認がとれている方のみ
接続テスト 12月19日(火)12:00~12:20
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、当日13:30になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 12月18日(月)までに順次送信しますZOOM招待メール内に、講演資料のダウンロードURLを記述したしますので、ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 33,000円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の16,500円(税込)にさせていただきます。
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となります。
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取り扱いございませんのでご了承ください。(銀行振込には対応しておりません)
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
<複数名でお申込みの場合> ※同時申込のみ適用となります。
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。

受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名:お申込み確認メール「回折光学素子の応用 ーウェアラブルディスプレイからメタレンズまで」【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 料金お支払い確認メール「回折光学素子の応用 ーウェアラブルディスプレイからメタレンズまで」【オプトロニクス社】
支払方法 各種クレジットカードのみ
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取扱いございませんのでご了承ください。 (銀行振込には対応しておりません)

<複数名でお申込みの場合>
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となりますので、個別でのお支払いはできません。


領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
領収書の発行は、申込代表者様宛のみとなります。個別の発行はできませんのでご了承ください。
申込・支払締切 12月15日(金)
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。 12月13日(水)までは受講料の50%、12月14日(木)以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:杉島
支払いに関するお問合せ 担当:光岡
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

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