10月29日、光技術展示会【interOpto2024 -光とレーザーの科学技術フェア-】で開催された併設セミナー「コンピュテーショナルイメージングの最新動向」について、1週間の期間中、いつでもどこでも学べるオンデマンド配信を実施いたします。
 「コンピュテーショナルイメージング」は、信号処理を前提に光学系を設計する技術で、従来困難だった性能向上や非可視情報の可視化、光学系の簡略化を実現する技術です。設計自由度の高い光学素子の実現が進む中、この技術は医学、天文学、工業、エンターテインメントなど多分野に影響を広げています。
 講義を見逃した方や、もう一度深く理解したい方は是非奮ってご参加ください。

開催日時

2025年1月27日(月)~2月2日(日) 開催期間中はいつでも,何度でもご覧になれます

形態

Vimeoによるオンデマンド配信
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

コンピュテーショナルイメージング

東京大学 堀崎 遼一 氏

カメラに代表される従来のイメージングシステムは、光学系と信号処理系が独立してデザインされ、両者が不必要に肥大化する傾向があった。
深層学習を含む機械学習に代表される情報科学分野の発展やGPUなどの演算器パワーの向上を背景に誕生した「コンピュテーショナルイメージング」は、信号処理系を前提に光学系をデザインするイメージング技術の総称であり、従来型のイメージングシステムでは達成困難であったイメージング性能の向上、非可視情報の可視化、光学系の簡略化などを実現している。
また、光学技術の進歩により、設計自由度の高い光学素子の実装が可能になったことも、光学系と信号処理系の協調設計を目指すコンピュテーショナルイメージングの推進力となっている。
その結果、イメージングシステムをツールとして用いる医学、天文学、工業、エンターテインメントを含む幅広い分野へも、コンピュテーショナルイメージングは影響範囲を拡大させている。
本講演では、コンピュテーショナルイメージングの概要および近年の技術動向を、我々の取り組みを中心に紹介する。

コンピュテーショナルイメージングで実現する薄型カメラ

東京科学大学(旧 東京工業大学) 山口 雅浩 氏

従来のカメラでは、レンズなどの光学系はセンサー上に高品質な像を結像するように設計されているが、近年ではデジタル画像処理技術と融合した設計も進んでいる。コンピュテーショナルイメージング(計算イメージング)は、光学系と信号処理系を一体的に設計するという概念に基づいている。この技術では、光学系によるセンサー上の像はあくまでも中間像であり、信号処理を通じて所望の像を取得する。このため、光学系は必ずしもセンサー上に像を結ぶ必要がなくなり、これによって従来には無い薄型のカメラ構成が実現できる。そして、そのためには信号処理系の設計が重要な役割を果たすため、様々な画像再構成手法が開発されている。
本講演では、当グループにおいて研究を進めているレンズのないカメラ(レンズレスカメラ)や透明スクリーンカメラを例として、画像再構成処理と融合した薄型カメラの基礎技術を解説する。具体的には、まず計算イメージングやレンズレスカメラの基本概念について説明し、その後、①画像合成技術に基づくレンズレスカメラの高解像度化とリフォーカス、②深層学習(ビジョントランスフォーマー)によるレンズレスカメラの画像再構成・物体認識、③ホログラフィック導波路デバイスを用いたコンピュテーショナル透明スクリーンカメラの技術を紹介する。

被写界深度の深いレンズレスイメージング

大阪大学 中村 友哉 氏

コンピュテーショナルレンズレスイメージングは、近年注目を集める新しい撮像技術であり、レンズを用いない符号化光学系と高度な画像再構成処理を組み合わせることで、従来のカメラシステムでは実現が困難であった撮像系の大幅な薄型化を可能にする。レンズレス光学系では一般的に、画像再構成処理の安定性を確保するため、符号化マスクが撮像素子の近傍に配置される。
しかし、このマスクの設計には自由度が存在し、様々な工夫の余地がある。 我々の研究グループでは、符号化マスクを放射状に設計することで、距離に依存しない光学特性を実装できることを提案し、さらに、この設計概念を応用することで、被写界深度が深いレンズレスイメージング技術の実証に成功している。
本講演では、まず符号化マスクを活用したレンズレスイメージングの基本原理について、光学設計とアルゴリズム設計の両面から概説する。続いて、我々が開発した放射状符号化マスクの最適化設計手法とその性能解析結果について説明する。また、原理実証実験の結果を紹介し、得られた知見や課題について議論する。最後に、今後の展望について述べる。


参加方法 他

参加方法 1月24日(金)正午にVimeo視聴URL案内メールをお送りいたします。
入金の確認がとれている方のみ
講演資料 1月24日(金)正午に順次送信しますVimeo視聴URL案内メール内に,講演資料のダウンロードURLを記述いたしますので,ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 通常価格:18,000円(税込)
早割価格:14,000円(税込)早割締切 2025年1月10日(金)
* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を通常価格半額の9,000円(税込)、早割価格の場合7,000円(税込)にさせていただきます。
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となります。
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取り扱いございませんのでご了承ください。(銀行振込には対応しておりません)
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
<複数名でお申込みの場合> ※同時申込のみ適用となります。
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。

受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名:お申込み確認メール「コンピュテーショナルイメージングの最新動向ビデオセミナー」【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 料金お支払い確認メール「コンピュテーショナルイメージングの最新動向ビデオセミナー」【オプトロニクス社】
支払方法 各種クレジットカードのみ
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取扱いございませんのでご了承ください。 (銀行振込には対応しておりません)

<複数名でお申込みの場合>
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となりますので、個別でのお支払いはできません。


領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
領収書の発行は、申込代表者様宛のみとなります。個別の発行はできませんのでご了承ください。
申込・支払締切 1月24日(金)正午
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。
1月16日(木)正午までは受講料の50%、1月16日(木)正午以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:杉島、梅村
支払いに関するお問合せ 担当:光岡、伊藤
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

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